めんどり通信/2012年2月19日。主が復活された記念すべき日曜日です!ハレルヤ! <信仰を全うするための条件の中の一つ> |
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★旧約聖書
箴言 20:30
打って傷つけるのは悪を洗い落とすため。腹の底まで打ちたたけ。 ★旧約聖書 箴言 27:6 憎む者がくちづけしてもてなすよりは、愛する者が傷つけるほうが真実である。 ★旧約聖書 イザヤ書 61:1 神である主の霊が、わたしの上にある。主はわたしに油をそそぎ、貧しい者に良い知らせ を伝え、心の傷ついた者をいやすために、わたしを遣わされた。 ●旧約聖書の列王記、歴代誌を読んでいて、信仰を全うすることについて考えさせられた。 ソロモン以降、イスラエル王国は北イスラエルと南ユダに分かれたが、それぞれの国がアッシ リヤに捕囚、バビロンに捕囚されるまで王がいた。 南ユダ国では善王と呼ばれる王が20人の 内8人いた。 簡単にまとめてみる。 3代目アサ王。 治世期間41年。 アサ王は、王に即位したときから ずっと主によりすがり、主の目に良しと見え、また正しと見えることを行った。(U歴代誌14:2) その結果、アサの治世の35年までは祝福と安息が与えられた。 しかし、アサ王の治世の36 年、当時の北王国イスラエルの王バシャがユダを攻めてきたとき、アサ王は、「アラムの王に 拠り頼み」、主に拠り頼まなかった。(U歴代誌16:7) また、そのことを指摘した予見者ハナニ を獄屋に入れた。 その後、両足が重い病気になったが、その病の中でさえ、医者を求めて、 主に求めなかった。 結局、信仰を全うすることはできなかった。 4代目ヨシャパテ王。 治世期間25年。 彼はダビデの道に従い、父の神に求めて、その戒め に歩んだ。 ユダの人々やペリシテ人やアラビヤ人などもヨシャパテに贈り物をささげたので、 彼は富と誉れが与えられ並はずれて強大になった。 ところが、彼はアハブと縁を結んだ。 また、息子ヨラムと北王国イスラエルのアハブ王の娘、アタルヤとを政略結婚させた。 アハブ 王の死後は、アハブの子アハズヤとも同盟を結んだ。(U歴代誌20:35) ヨシャパテは基本 的には主に従い通したが、北イスラエル王国との同盟は、主にみこころを尋ねず、自分の考 え、計画を押し通し、恐ろしい結果を招くことになった。(U歴代誌21:4) 8代目ヨアシュ。 治世期間40年。 祭司エホヤダが生きている間は、主の目にかなうことを行 なった。 エホヤダが死んだ後、ユダのつかさたちの中で、偶像礼拝をしたいと願っていた人 たちが王を伏し拝んでお願いすると、ヨアシュはそれを聞き入れた。(U歴代誌24:17 ) 彼ら は主を捨て、偶像に仕えるようになった。 主は立ち返らせようと預言者たちを遣わし戒めた が、彼らは預言者たちを殺してしまった。 その後、ヨアシュは重病に陥り、さらに謀反によって 殺された。 9代目アマツヤ。 治世期間29年。 アマツヤは主の目にかなうことを行なったが全き心をもっ てではなかった。(U歴代誌25:2) 「 アマツヤは、エドム人を打ち殺して帰って来て後、セイル の者たちの神々を持ち帰り、これを自分の神々として立て、その前に伏し拝み、これに香をた いた。(U歴代誌25:14 )」 主は預言者を遣わして戒めたが、主の預言者の言葉を聞き入れ なかった。 その後、アマツヤは謀反によって殺され、王たちの墓にさえ葬られなかった。 10代目ウジヤ。 治世期間51年。 霊的教育者ゼカリヤの存命中は、主に従っていた。 彼が 主を求めていた間、神は彼を栄えさせた。(U歴代誌26:5 ) 周囲の敵に打ち勝ち、敵はウジ ヤのもとにみつぎを納めた。 彼の勢力は並みはずれて強くなった。 香の壇の上で香をたこ うとして主の神殿にはいった。 祭司アザルヤたちに注意されても、激しく怒って香をたこうとし た。 すると彼の額はらい病に冒され、らいを病む者として隔離された家に住んだ。 11代目ヨタム。 治世期間16年。 暑くもなく冷たくもなく、生温かった。 ユダは勢力を回復す ることができたが、ユダの人々の信仰は変わらなかった。 ヨタムは神に従って生きていた が、41才の若さにしてこの世を去った。 13代目ヒデキヤ。 治世期間29年。 心を尽くして主に立ち帰り、主の神殿を聖別した。 宗教 改革をして偶像を徹底的に除き去り、神の命令を心を尽くして行なった。 アッシリアの王セン ナケリブが攻めてきたときも、主に信頼して神の奇蹟を体験した。 多くの人々が主への贈り 物を携え、ユダの王ヒゼキヤに贈るえりすぐりの品々を持って、エルサレムに来るようになり、 この時以来、彼はすべての国々から尊敬の目で見られるようになった。(U歴代誌32:23 ) そ の直後、イザヤによって「あなたの家を整理せよ。 あなたは死ぬ。直らない。」と死が宣告さ れた。 するとヒゼキヤは大声で泣いて、神に訴え、15年寿命が延長された。 しかし、バビロン王の使者の手紙と贈り物持参の見舞いに心を高ぶらせ、彼の宝物倉にある すべての物を彼らに見せた。 この致命的な失敗のため、イザヤから後に起こるバビロン捕囚 のことを預言されても「あなたが告げてくれた主のことばはありがたい」と自分が生きている間 は平和で安全なのだろうからと自己中心になった。 ヒゼキヤは晩年に主の恵みから落ちた。 16代目ヨシヤ。 治世期間31年。 父祖ダビデの神を求めることを始め、イスラエルの国中で 異教の祭壇やアシュラ像を取り壊した。 次にエルサレムの神殿の修理に取り掛かった。 神 の主権と召しに基づかないところの正義感(高ぶり)によって、戦死。(U歴代誌35:23,24) 彼らは歴代の南ユダ国の王の中でも「善王」であったが、主が喜ばれるような「信仰を全うし た」とはいえない。 主の恵みから落ちた原因は一人一人違うが、主に頼った時に与えられた 確信を終わりまでしっかり保つことができなかった。 リアルな神の奇蹟を体験し、神に直接、 救われ、助けられた体験が多く、神のことばに従っていたのに何故、いとも簡単に神を離れた り、神のことばに従わず、自分の願いを押し通したのだろうか?と著者は考えさせられた。 祈りつつ考えていると、ヨブのことが思い出された。 ヨブは、偶像礼拝の環境の中で育った異 邦人だったが神を恐れる正しい人であった。 彼は七人の息子と三人の娘を持ち、東の人々 の中で一番の富豪であった。 ところがサタンの挑戦によって、神の許された試練に会い、家 族や財産を一瞬にして失い、健康も奪われて激しい苦しみの日々を過ごした。 友だちからも 「罪を犯したから罰を受けている。」と攻められ、その上、神に叫んでも答えがなく死を願うほど の苦しみを通った。 そして、ヨブは、神の啓示を受け、悔い改めて神の前にひれ伏した。(ヨ ブ記42:1〜6) それらの試練の後、ヨブは主から財産を以前の2倍与えられ、息子七人、娘三 人を与えられ、140年寿命を与えられた。 140年長生きしたが、神から見られたとき、ヨブには 何の問題もなかったから「長寿を全うして死んだ。」と記されているのであろう。 「人の心(spirit、霊)は病苦をも忍ぶ、しかし心の痛むときは、だれがそれに耐えようか。」と箴 言18:14に書かれているが、ヨブは、肉体的な苦痛以上に心が悶絶するほど苦しんだ。 その 苦しみによって彼の心の奥底、霊まで傷ついたと思われる。 このように神からの試練を受 け、そこから神によって引き上げられたからこそ、どんなに富もうとも人々が寄って来ようとも、 それらの影響を受けず、神から離れることがなく、へりくだり続けられたのかもしれない。 神 からの試練、訓練によって傷つくということは、肉が切り取られることである。 言うなれば自分 を捨てること、自分の肉(生まれつき罪に傾く性質)が十字架につけられることである。 南ユダ国の「善王」たちも敵に攻められ苦しんだが、ヨブのように神からの試練によって心の 底から傷ついたというのではない。 確かに傷はいやされるべきであるし、主もいやしてくださ る。 ヨブも悔い改めて神の前にひれ伏したとき、いやされたと考えられる。 だから、傷を受け た状態ではまっすぐに歩めなかったかもしれない人生の道、その後の140年を神から見られ て、何の問題もなく歩んだようである。 「長寿を全うして死んだ。」と記されていることばから伺 える。 神が我々を打たれるのは、「恵みをもってあわれむ」ためである。(イザヤ60:10) 自分が終わるか終わらないかに関わることには傷つくことが多い。 敵から守られ、助けられ るための苦しみとは違う。 「日々自分の十字架を負うて、わたしに従ってきなさい。(ルカ9:2 3)」と主は言われたが、終末、主からのことばを見分けて、正しく従って行くためには、古き肉 の自分が終わり、キリストの「肉を食べ、血を飲む」ことが必要であろう。(ヨハネ福6:56) そ のような者が、無条件で主の御前にひれ伏すことができ、信仰を全うできるのだと思われる。 (ヨブ12:13) 我々は日々絶えず、主イエス・キリストから目を離さず、主の御前にへりくだって祈り、キリスト との交わりを深くしていきたいものである。 そして心の奥底にある主の喜ばれないものを教え ていただき、主の前に正直になって、変えていただきたいものである。 ★新約聖書 ヤコブの手紙 1:12 試練に耐える人は幸いです。耐え抜いて良しと認められた人は、神を愛する者に約束さ れた、いのちの冠を受けるからです。 |
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