めんどり聖書研究会


めんどり通信/2010年3月28日。主が復活された記念すべき日曜日で
す! ハレルヤ!
<心の奥底まで清められることが大切>


★新約聖書  ヘブル人への手紙 4:13
   造られたもので、神の前で隠れおおせるものは何一つなく、神の目には、すべてが裸であ
   り、さらけ出されています。私たちはこの神に対して弁明をするのです。

★新約聖書 ヨハネによる福音書  17:3
   その永遠のいのちとは、彼らが唯一のまことの神であるあなたと、あなたの遣わされたイ
   エス・キリストとを知ることです。

ダビデの議官をしていたアヒトフェルは、ダビデの妻となったバテ・シェバの祖父である。 アヒ
トフェルは「当時、アヒトフェルの進言する助言は、人が神のことばを伺って得ることばのようで
あった。アヒトフェルの助言はみな、ダビデにもアブシャロムにもそのように思われた。」(Uサ
ムエル記16:23)
と言われるような人だった。

そのアヒトフェルはダビデに謀反を起こしたダビデの子アブシャロムに荷担した。 そしてダビ
デだけを殺す最良の知恵を提示した。 しかし、アブシャロムはフシャイにも聞き、その策はア
ブシャロムやイスラエル人たちにとっては、アヒトフェルの知恵を上回って巧みなはかりごと
だった。 皆がアヒトフェルのはかりごとよりフシャイのはかりごとを選んだ。

しかし、聖書には「これは主がアブシャロムにわざわいをもたらそうとして、主がアヒトフェルの
すぐれたはかりごとを打ちこわそうと決めておられたからであった。(Uサムエル17:14)」
と記
されている。 神が介入されると、すばらしいと思われる人の知恵も色あせる。 自分の提案が
実行されなかったことでアヒトフェルは自らの死を選んだ。

長い間ダビデの議官をしていたと思われるアヒトフェルが何故、アブシャロムの謀反に荷担し
たのだろうか。 アヒトフェルほどの知恵がある人が、アブシャロムに荷担したのは、アブシャロ
ムの巧みな裏工作もどきに引っ掛かったというわけでもないように思える。 それはダビデとバ
テ・シェバの事件が関係していると思われる。 ダビデがウリヤの妻であったバテ・シェバを姦
淫と殺人という大罪を犯して自分のものにしたという事件である。 バテ・シェバの夫ヘテ人ウ
リヤは主君ダビデに対して忠実な者だった。 

アヒトフェルは、そのことへのダビデに対するうらみがあったのではないだろうか。 確かにダ
ビデは真底、悔い改め、神もダビデを許された。 神はダビデに「あなたの家とあなたの王国と
は、わたしの前にとこしえまでも続き、あなたの王座はとこしえまでも堅く立つ。(Uサムエル7:1
6)」
と語られていたことも知っていたかもしれない。 「わたしは、恵もうと思う者を恵み、あわ
れもうと思う者をあわれむ。(出エジプト33:19 )」
と言われる神であることも知っていただろう。

しかし、アヒトフェルの心の奥底のどこかにダビデに対する神に良しとされない思い、うらみや
許せない思いが潜んでいたと思われる。 それが、アヒトフェルの思いを満たす千載一遇のチ
ャンスがアブシャロムのダビデに対する謀反だったのかもしれない。 

人の心の奥に潜んでいることは、いつかは出てくるものである。 我々は自分の心の奥底には
どんな思いがあるかを注意する必要がある。 少しでも肉から出る思い、不品行、汚れ、好
色、偶像礼拝、魔術、敵意、争い、そねみ、憤り、党派心、分裂、分派、ねたみ、酩酊、遊興、
そういった類のもの(ガラテヤ 5:19〜21)
が残らないように点検することが大切だと思わ
れる。 

へび(サタン、悪魔、悪霊)は巧妙である。 我々の弱点をよく知っている。 そこに神に敵対す
るものを注入してくる。 テレビ、雑誌、本、報道、ネット、人、世の常識、・・ありとあらゆるも
の、いろいろな事から、人の思いの中にへびの要素を入れようと手段を選んでいない。

神が良しとされない思いを少しでも心の奥底にしまい込まないように、むしろ光に出して悔い改
め、きれいにしていただくことが大切であろう。 決して、自己弁護のための言い訳をせず、と
にかく認めてへりくだることである。 主が我々を見ておられるのは、うわべではなく、心、それ
も奥底である。 そこがへりくだるべきところでもある。 

我々は日々絶えず、主イエス・キリストから目を離さず、主の御前に正直になり、真にへりくだ
って祈り、キリストとの交わりをより深くしていきたいものである。 そしてますますイエス・キリス
トを知って主を愛する者になりたいものである。

★新約聖書(口語訳) ルカによる福音書 8:17
   隠されているもので、あらわにならないものはなく、秘密にされているもので、ついには知
   られ、明るみに出されないものはない。





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