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2017年6月11日『天路歴程』とビジョンから「狭い門」「狭い道」を思考する

 
著者の場合。 約21年前まで所属していた教会で、この『天路歴程』の内容を自分に当てはめ
て教会の夜の集会でメッセージをしたことがある。 当時、牧師から牧師訓練を集中的に教会
に泊まり込んで受けていた。 牧師の言われることを受け留めようと努力するのだが、心の奥
まで入って来なかった。 必死に祈って祈って聞くのだが、心の奥に入って来なかった。 
 
当時、何故だか分らなかったが、気分が落ち込んだ。 牧師からすると著者の心を引き上げよ
うと指導され、厳しく叱ったのだと思うが、著者の気持ちは沈むばかりだった。 ベニー・ヒンの
性質や考え方を自分に取り入れるように、ベニー・ヒンの「聖霊様おはようございます」の本を
読むように言われ、本に線を引き、何度も何度も言われた通り読んだが、内容が心の奥に
入ってこなかった。 
 
あるとき、教会の夜の集会でメッセージをするように牧師から言われ、『天路歴程』からするこ
とにした。 どのようなことをメッセージするのかを牧師に話したと思う。 自分はまだ抜けてい
ない、自分の状態が解決していないから、怪人「絶望」に捕まり深い穴に閉じ込められたところ
かまでしか、できないことを話したと思う。 牧師は、「わたしのようになってはいけません」と言
えばいい、それを教えたらいいと言われたのを、はっきり覚えている。 それが嫌なら、その状
態から抜けよという指導だったのかもしれない。 しかし、当時は、この教会を離れたら地獄に
墜ちるとまで思い込んでいたので、牧師に突き放されたらどうしよう、牧師に良しとされるように
ならなければならない、と牧師の顔色を気にするような何ともいえないくらいの心持ちだった。 
マインドコントロールにかかっていたのである。
 
そして、教会の夜の集会でメッセージをした。 『天路歴程』の内容を自分の体験に当てはめな
がらだったので、リアリティーなメッセージとなった。 ところが、怪人「絶望」に捕まり深い穴に
閉じ込められたところに来るとメッセージを続けられなくなった。 それで、牧師が言われた通り
「(今の)わたしのようになってはいけません。・・・」と締めくくった。 集会の後、牧師からメッ
セージはよくできた、とほめられた。 しかし、うれしくもなく、何故ほめられるのか、・・・いろい
ろ疑問が出てきたが、牧師に対して、そのような思いを持ってはいけないと、そのような疑問を
振り払っていた。 
 
その後、教会を追い出されるというかたちで、その教会を出たが、祈りに祈って、マインドコント
ロールから解き放たれるのに1年半かかった。 その教会を出てわかったことは、当時、聖霊
が著者の心、それも心の奥、霊を守ってくださっていたということだ。 ベニー・ヒンの教えも主
が「否」とされる指導も著者の心の奥に入って来ないように主が守っていてくださったということ
である。 そして、そのような苦しみの時を過ごしながら、著者の自我が砕かれ、肉が切り取ら
れていったということだ。 祈りに祈って、それらがわかるまでには、数年かかった。 そして、
言えることは、以前、所属していた教会での体験、教会を出てから後の様々な体験を主が無
駄にされなかったこと、むしろ益にしてくださったからこそ、今日の著者があるのだと思う。 そ
れで、今までのすべての過程を主に感謝している。
 
 



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