めんどり聖書研究会


めんどり通信/2009年4月12日。主が復活された記念すべき日曜日で
す! ハレルヤ!
<主の時は最善の時、その時を待つ信仰>


★旧約聖書  詩篇 69:13
       しかし主よ。この私は、あなたに祈ります。神よ。みこころの時に。あなたの豊かな恵みに
      より、御救いのまことをもって、私に答えてください。

★旧約聖書  詩篇 102:13
       あなたは立ち上がり、シオンをあわれんでくださいます。今やいつくしみの時です。定めの
       時が来たからです。 

旧約聖書伝道者の書には「天の下では、何事にも定まった時期があり、すべての営みに
は時がある。(3:1)
」と記されている。 聖書の中の多くの登場人物はみな、様々なことで 神の
定められたその「時」を待った。

モーセもエジプトで苦しんでいた同胞イスラエルの民を神が救ってくださる”時”を待ち、その時
がきて、イスラエル人たちの先頭に立って出エジプトした。 神がそのように用いてくださったの
である。

”待つ”ということは、「神がみことばとおりにしてくださる」という固い信仰を持って待つというこ
とであるが、そこには忍耐を伴う。 聖書の中で”主の時”を待つことに成功した人、失敗した
人が記されている。 成功した人、信仰の父と呼ばれるアブラハムの場合、神のことばが与え
られて、成就するまで約25年ほどかかっている。 

アブラハムが75歳の時、神からのことばがあった。 「あなたは、あなたの生まれ故郷、あなた
の父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。 (創世12:1)」 
カナンの地で再び「あなたの
子孫に、わたしはこの地を与える。」と仰せられた。(創世12:7) 
その後、甥のロトと別れた後
「・・・わたしは、あなたの子孫を地のちりのようにならせる。・・・(創世13:14^17)」と語られた。

また、エラムの王たちに捕らえられていたロトを救出した時、主はアブラハムに語られた。 「さ
あ、天を見上げなさい。・・・あなたの子孫はこのようになる。(創世15:5)」  
それから夢で暗黒
の恐怖を体験した時、「わたしはあなたの子孫に、この地を与える。エジプトの川から、あの大
川、ユーフラテス川まで。(創世15:18) 」
と語られ、主はアブラハムと契約を結ばれた。

途中、神の約束を待ちきれず、アブラハム86歳の時、ハガルによってイシュマエルを儲けた
が、神は彼は約束された子ではないと仰せられた。 アブラハムが99歳になったとき「・・・わた
しは、あなたをおびただしくふやそう。」 「わたしは、この、わたしの契約をあなたと結ぶ。あな
たは多くの国民の父となる。(創世17:4)」
と語られた。 

アブラムは神が言われるとおり、アブラハムと名前を変え、契約のしるしとして割礼を受けた。 
その後、主と思われる三人の人を迎えたとき、「わたしは来年の今ごろ、必ずあなたのところ
に戻って来ます。そのとき、あなたの妻サラには、男の子ができている。(創世18:10)」
と仰せら
れ、そのおことば通り、アブラハムが百歳の時、約束の子イサクが生れた。(創世記21:5)
 
当時は、現代より寿命が長かったとはいえ、このようにアブラハムが神からことばを頂いて、成
就するまでに25年という年月がかかった。(創世25:7) しかし、神は成就するまでに何回も何
回も、同じ内容のことばをアブラハムに語られた。 神は、神のことばが成就するまで、我々が
忍耐することを望まれる。 しかし、待つことは、決して自分の力だけでは難しいと思われる。 

神のみことばが成就するのを待つ間は、その人にとって訓練、試練の時になる。 その願いや
祈りが切実であればあるほど、待つことが難しくなる。 イライラし始める。 あせる。 アブラハ
ムが女奴隷を通して子孫を得ようとしたように、人間的な画策、この世の理論、考えを取り入
れて、その願い、祈りを成就しようとする。 

しかし、主はそのように我々が弱い者であることもご存知である。 だから主は、励ましを与え
てくださる。 確かに、その人を鍛え上げるために、練られた品性にするために厳しい訓練を
通し、その人間的なもの、この世の方法を何らかのかたちで打ち砕かれることもあるが、途
中、アブラハムのように何回も何回も語って下さる方でもある。 待つことができるように励まし
てくださる方である。(ローマ15:5) 待つことができるのも、限りない神の憐れみがあるから待
てるのである。

神が定められた時こそが最善の時である。 だから最善の時に最善を我々に成就し与えて下
さるために、神の方が忍耐してくださる。(ローマ15:5) その最善の時、つまり主の時が来た
ら、みことばは成就する。 神の憐れみによって待った者は、成就されたみことばの目撃者と
なり、体験者となる。 そして、ますます信仰が深まり、言葉では言い表すことのできないほど
の霊の深みによる恵みから恵みの中へと入っていく。

『イエス・キリスト』を真の神とし、救い主として信じ、従っていき、生きておられるキリストを体験
しながら、心が潤いながら、この地上生活を永遠の天の御国へ向かって歩んでいきたいもの
である。 

★新約聖書 ヘブル人への手紙 10:36
       あなたがたが神のみこころを行なって、約束のものを手に入れるために必要なのは忍耐
       です。

★旧約聖書 イザヤ 49:8
   主はこう仰せられる。「恵みの時に、わたしはあなたに答え、救いの日にあなたを助け
   た。わたしはあなたを見守り、あなたを民の契約とし、国を興し、荒れ果てたゆずりの地
       を継がせよう。


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